医学科生と陸上部

2020.05.18

新入生のみなさんこんにちは!
競歩パートの中川晴子と申します。医学部医学科5年生です。
今回は「医学部医学科だけど全学の部活に入るのはむずかしい?」という疑問に答えていこうと思います。

実は私も「全学、しかも体育会の部活なんて続けられないな…キャンパスも違うし…」と考えてました。実際に1年前期は入部してません。
けど高校の友達の誘いもあり、1年の10月から全学の陸上部に入ってみたのですが、
結論から言うと…全然問題ありません!

とは言っても大学生活が始まってみないとよくわかんないですよね。
ということでここでは私の経験を交えながら、医学科生が陸上部に入るとどんな感じなのかを紹介していきます。

現在、COVID-19の影響で様々な制限があり依然として難しい状況が続いています。
そんな中、今後の医学部生活のイメージが少しでも湧いたらいいなと思います。
質問等あればなんでも答えるのでお気軽にどうぞ!
そして医学科の子が一人でも入ってくれたらすごくうれしいです!泣いて喜びます!!笑
もちろん途中入部でもうれしいです!

(※私の頃の話なので、現在とカリキュラムが若干違うかもしれません。参考程度にお読みください。)
それでは学年ごとに順を追って紹介していきます。

1年

ほぼほぼ東山キャンパスにいます。
鶴舞キャンパスにいくのは月曜午後と水曜日のみ。
月曜は3限が空きコマのため、昼休み~3限の時間を利用して東山から鶴舞まで移動します。
地下鉄の場合、名城線で八事までいき、鶴舞線に乗り換えて鶴舞駅で降ります。
アドバイスとしては、鶴舞駅からキャンパスまで思ったより遠いので気を付けてください。電車降りてから講義室につくまで確実に15分はかかります。
水曜は朝から一日鶴舞です。「医学入門」という科目が3~4コマ連続であります。

その他の曜日は東山キャンパスで他学部の子と一緒に語学や一般教養などの授業を受けます。
そして部活の活動日は平日は月、火、木なので陸上部の活動が行われる「山の上グラウンド」にはめちゃめちゃ行きやすいです。キャンパス移動の必要がないため、1年の間は特に面倒なことはありません。

2年

2年以降は基本ずっと鶴舞キャンパスで過ごします。
でっかい大学病院の隣に申し訳程度にちょこんと立っている2,3の建物で残りの5年間を過ごします。なのでキャンパスライフ感はゼロです。笑
1年次にしっかり東山キャンパスを満喫しておきましょう…

専門科目は水~金に授業があります。午前中は講義室で生化学などの授業を受けます。
午後は主に実習で、前期に系統解剖、後期は神経解剖です。
解剖実習はけっこう体力を使います。3時間くらいは立ちっぱですし、重いもの持ち上げたり、力のいる仕事から繊細な作業まであって意外としんどいです。
終わるのは一応4限終了時刻(4時10分)となっていますが、その後も8時くらいまでは自主的に残ることができます。
でも基本的には4限の時間には帰れるので、そこから東山に移動すれば地下鉄なら徒歩込み40分強でグラウンドまでいけます。自転車だともっと速いはず。

なので意外と17時の集合時間には間に合うか、少し過ぎるくらいでは着けます。安心してください
午後の実習で疲れてるとは思いますが、体調に応じて無理せず練習すればいいと思います。

3年

毎日実習です。個人的にはこの学年が一番忙しかった印
前期はかなり忙しいです。生化学、生理学、病理学、免疫学、細菌学、ウイルス学などなど…実習が延々と続きます。
実習=レポートなので、毎週なかなかの量のレポート書かないといけないです。実習自体は楽しいのですが、シンプルにレポートがしんどい…
まあこれは他の学部も同じだと思うので、別に医学部だから大変ということはないと思います。
とにかくレポートは計画的に。笑

ただ部活には余裕で間に合います。実験は4限終了時刻までには確実に終わるようにゆとりをもって組まれてるので、むしろ早めに終わります。
内容によっては1時間以上早く終わり、逆に時間を持て余すような日も…
そういう日は空き時間にぜひレポートやりましょう。

後期は研究室配属です。他学部と違い、医学科はこの半年間のみ配属されます。3月にある成果報告会に向けて学生それぞれが実験や調査を行います。
各研究室に1~4人程度割り振ります。希望を出し、定員を超えたらじゃんけんなどで決めます。研究室は主に

・鶴舞キャンパス
・環境医学研究所(東山キャンパス)
・愛知県がんセンター(自由ヶ丘)
・生理学研究所(岡崎)

の4つのエリアに分散してます。ほとんどが鶴舞に配属されるのですが、鶴舞から離れた場所にある研究室にいく人もいます。
私は愛知県がんセンターに通っていましたが、むしろ山の上グラウンドへのアクセスは良くなったので(名城線で4分程度、乗り換えなし)QOLは上がりました。笑
また東山キャンパスにある環境医学研究所は山の上グラウンドへ徒歩5分ほどの場所に位置しているため、部活への行きやすさを追い求めるならここがおすすめです。実際今までの全学陸上部に入ってた医学科の先輩は、私の知っている範囲では5人中3人環境医学研究所を選んでました。
まあもちろん自分の興味のある研究分野や研究室の雰囲気が一番大事ですが、立地も参考までに…

この期間の部活は、研究室によって終了時刻がバラバラなので一概には言えません。
私も日によっては実験で遅くなり、部活行くのを諦めたり練習内容を変更したりすることもありました。そのためなるべく重い実験は部活のない曜日に組むなどしていました。
工夫次第で練習はできると思います。

4年

打って変わって毎日講義です。
一日中講義室で座ってるだけなので体力的には疲れません!笑
毎日6コマの授業を週5日で受けます。
ただ1コマ60分なので、4時20分には授業が終わります。
そこから移動すると、5時10分くらいにはグラウンドにたどり着けるので、これまた部活には余裕で間に合います。

5・6年

毎日病院に繰り出して実習です。いわゆる「ポリクリ」というもので、1週間単位でいろんな科をローテーションします。4年1月から始まります。
白衣着て聴診器持って回診したり、オペや病棟で先生方の処置を見学したり、「え!なんかようやく医学部っぽい!笑」という感じです。
残念ながらCOVID-19の影響で現在休止中なのですが…
今まで回った感想は「朝早いけど早く終わる」「先生たちは優しい」といったところです。
やさしいので比較的早く帰してくれます。(科によりますが…)
ゆえに部活に間に合います。

いかがでしたか?
医学科の6年間をざっと紹介しましたが、結論としては「陸上部との両立はぜんぜん問題ない!」です。
陸上部は比較的練習時間が短いので、試験勉強とかもこつこつやってれば基本的には大丈夫です。過去問も先輩からもらえるし…
ネックは地理的障壁だけですかね。まあでも普通に通えると思います。

ここまで読んで下さり本当にありがとうございました!
陸上部そのものの紹介というよりは医学科の生活はどんな感じ?という視点から書かせていただきましたが、入部を考える上で少しでも参考にしていただければ幸いです。

最後に…
全学の部活だと、いろんな人と関われて視野が広がります。
医学科で少し過ごすと感じるかもしれませんが、私たちは単一の学科、1学年100名強だけで別のキャンパスにいわば隔離されている状態です。
そのため部活も「医学部○○部」というものが別個に存在し、ほとんどの医学科生はそちらに入ります。ともすれば鶴舞だけで学生生活が完結するようにできています。
でも、なんだか少しもったいない気がしませんか?
すこし面倒でも東山に足をのばせば、様々な器具や全天候型のタータン、ウエイトルームなど恵まれた施設を利用できます。
そしてなによりそこではたくさんの志の高い学生や部活の仲間と出会えます。

もちろん医学科だとあまり先輩もいないし場所も遠いし不安なのはすごく共感できます。
実際私も不安でした。
なのでもし入ってくれたら、私含め医学科の部員みんなで、全力でサポート&かわいがらせていただきます!笑

せっかく名大に入ったなら、全学の部活でもっと上を目指してみませんか。
お待ちしております!